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●その他自動車関係(日本車)

「売れすぎ」トヨタ・プリウスについて考える

2016/06/28

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やはり5月はプリウスが首位(インサイトは2位)となった模様。なんだかんだで、プリウスの予約は13万台を超えたといいます。インサイトはモロにあおりを食らった形ですが、それでもホンダディーラーの前を通りかかると、けっこうお客が入っているので、インサイトもけっこう堅調に売れているのだと思います。

こういった統計を見ると「自動車が売れなくなた」のではなく、「売れる自動車が無かった」ことが近年における販売不振の原因かと考えられます。つまり、供給者と消費者との意識の乖離が大きくなり、供給者が「良い」と思うものと「消費者が「良い」と考えるもの、それらのマッチングが損なわれてしまったのだ、と推測することができます。その乖離を埋めたのが「インサイト」であり「プリウス」であったわけですが、「ニッチ」だと欧州の自動車メーカーに評されたハイブリッドカーが、巨大になってしまった「ニッチ」にすっぽりとハマってしまったのは(彼らにとって)皮肉な話であります。

もう一つ考えられるのは、世間体や社会の潮流を気にする日本人の消費動向。昨年より、そのまた以前より日本では「景気停滞ムード」が漂っておりますので、使えるお金を持っていたとしても、さらに購入意欲があったとしても、「なんか不安だから使わずに持っとこう」「今は買う時期じゃない」と考える向きが多いと思うのですよね。

そこへ時代のキーワード「エコ」「クリーン」を持つハイブリッドカーが比較的安価で登場したわけですから、これはハングリーマーケットへ投入された商品であった、とも言えるわけです。ある意味、変わりゆく自動車の価値観と存在意義、移ろいゆくマーケットを読み切れなかった、という意味では自動車の販売不況はメーカー自らが招いたものとも考えられます(自らの武器を正しく認識して、競争に勝ち残っているメーカーもあるのですから)。

また、プリウスの販売統計に関しては、インサイトが2月登場で4月1位(この間2か月)、プリウスが4月登場で5月1位(1か月)、というように両者の登場からトップ奪還の間には、相違があります。これはプリウスの(インサイトに乗っかった)宣伝手法や受注方法がウマかった、とも言えますね。販売台数を事前に見込めたので、すぐに登録できる車を準備しておいた、というところでしょう。

【トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」の5月の販売台数が1万台を超え、車名別新車販売台数(軽自動車を除く)で初の首位になる見通しとなったことが3日、分かった。最低価格を前モデルより約30万円安い205万円にした新型車を5月18日に売り出し、販売台数が急増した。4月に始まった環境対応車の購入者に対する優遇税制(エコカー減税)も追い風になったようだ。新型車の受注台数は、すでに13万台を突破しているという。4月に1万481台が売れ、HVとして初の月別首位となったホンダの「インサイト」は、プリウスに抜かれたものの5月も販売台数が9000台前後になったとみられる。トヨタ、ホンダのHV2車種がトップ3以内に入る見通しだ。国内の新車販売は不振続きだが、低燃費で、価格も手ごろになってきたHVに人気が集中する傾向が強まっている。5月の車名別新車販売台数は4日に、日本自動車販売協会連合会が発表する。 】

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