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F56ミニクーパーS(初見と試乗、インプレッション)~5

2016/09/21

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クロスオーバーの成功というのもひとつの参考であり、おそらくミニユーザーが既存ラインナップに見いだせなかった「快適性」「実用性」「乗り 心地」を備えたミニがクロスオーバーで、そこが成功の要因ではないかと考えられるのですね。
先に「ミニを構成する要素さえ揃えば、それはどんな形でもミニ」と記載しましたが、クロスオーバーに対する市場の反応は、まさにそれを表して いるのかもしれません。
BMWの考える「ミニを構成する要素」と市場の考える「ミニを構成する要素」はマッチしていなかった可能性があるわけですね。
人々はミニのコア・バリューを「走り」ではなく「デザイン」とみなしていたと思われ、ミニのデザインを持ち、快適で使い勝手の良いクロスオー バーは「人々が欲しかったミニ」と考えられるわけです。

クロスオーバーの成功と、クーペ・ロードスター・ペースマンの動向を見る限り、ミニは「スポーツモデルには一般への訴求力はない」と判断した のかもしれませんね。
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そのためかF56は乗り味的にはR56よりはクロスオーバーに近い、とぼくは考えています。
R56では持ち得なかった快適な乗り心地、高級感。
F56ではそういった面を強化し、BMWの考えていた「ミニ」と、市場の求める「ミニ」とのギャップを縮めることに主眼を置いたのではない か?とぼくは考えるのですね。

そしてそれらに加え、乗っていて「楽しい」と感じさせるインターフェース。
F56は、ここでライバルたちに対して排他性を持たせたと考えられます。
ミニはきっと「走る以外にも楽しさを表現できるはず」と考えたのでしょうね。
一般に自動車において「インターフェース」は軽視されがちで、多くのメーカーは機能を優先させます。
ですが、現代の工業製品、たとえばスマホでも重要なのは機能よりもインターフェースで、とくに日本においてはその傾向が強いようにも思いま す。

だからこそ他の国とは異なりアップル製品が非常に強いという特殊性が見られ、日本は「ブランド製」と「インターフェース」とが重視される市場 ではないかとぼくは考えています。
なお、なぜ日本がこの二点を重視するのかというと、自国ではこの二点を持てないからで、そのために「それを持っている」製品に強い興味を持つ のだと推測できます。

近年、BMWは「日本市場の重要さ」をひたすら強調しています。
それはiブランドでも同様で、事細かく日本のマーケットの特殊性を分析しており、仕様やマーケティングに反映させていることが報道されていま すね。

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市場から考えると中国も大きな市場ですが、「ブランド」「インターフェース」を独自開発できないという点では日本と似ており、BMWは中国市 場と日本市場との関連性も考慮しているのかもしれません(日本で成功すれば中国でも成功する、と)。
ただしこれは普及価格帯の車とは事情が異なる、ミニのような「プレミアムブランド」での話で、BMWはミニやiを、利益獲得において重要なブ ランドと位置づけているのだと思います。

中国市場(普及価格帯)においてはBMWは「出遅れた」感があり、日産、トヨタ、VWに水を空けられており、これをリカバリするにはどうする か?ということをかなり考えてきたのだと、ぼくは推測しています(同じことはiにも当てはまるはずで、近日中にi3の試乗後に見解をまとめた いと思います)。

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