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F56ミニクーパーS(初見と試乗、インプレッション)~1

2016/09/21

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F56ミニ。
先代であるR56から7年を経てのモデルチェンジであります。
ぼくはミニが大好きで、R56は価格もわからない状態で2006年に注文し、2007年の一号ロットで納車。
所有期間だけ見るとガヤルドが最も長くなるものの、走行距離だと、ミニはぼくが所有した車の中でもっとも長い距離をともに走った車です。

それだけにミニについては非常に思い入れがあり、やはりもう一度ミニを、という想いは非常に強いわけです。

さて、F56ミニですが、購入するとなると「クーパーS」になると考えられ、クーパーSに絞って見てゆきたいと思います。
外観についてはさほど変わった印象を受けませんが、その中身が大きく変化した模様。
一番大きな変化はエンジンが1.6リッターから2リ ッターになったこと。
他のモデルはダウンサイジングなのにクーパーSのみがサイズアップ、という変更ですね。

これについては、最近台頭してきているほかのライバル、たとえばアバルトや、シトロエンDSの影響があるのかもしれません。
ミニはもともと「走り」を標榜したモデルであり、ミニと同じプレミアム・コンパクトのフォロワーに対して遅れを取ることはできないわけです ね。
また、ホットハッチとしてのニュルブルックリンク最速はルノー・メガーヌRSだそうで、そこへの対抗(これはジョ ンクーパーワークスで?)もあるかもしれません。

重要なのは、ライバルが登場してから「初」のフルモデルチェンジになる、ということ。

R56についておさらいしてみると、サイズは3745*1685*1430ミリ、ホイールベースは2465ミリ、重量は1240kg。出力は 184馬力と24.5kg、燃費はリッター15.6キロ。
F56は3860*1725*1430ミリ、ホイールベースは2495ミリ、重量は1240kg。出力は192馬力と28.6kg、燃費は リッター15.8キロ。
重量や燃費は海外/日本表記の差があるかもしれず、完全に比較対象とすることはできないかもしれません。
それでもサイズが大きくなったことは確実ですが、実車は意外と小さく見え、先代とほぼ変わりが無いように見えます。

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ミニがモデルチェンジするたびに大きくなるので「こんなのミニじゃない」という話が毎回必ず出ますが、世間の車もどんどん大きくなっており、 かつ それらが大きくなる ペースはミニよりも度合いが強いので、ミニが「他の車と比べて相対的に小さい」ことに変わりはなく、サイズを気にするのはナンセンスだとも考えます。
実際に見たところ、「やっぱりミニ」という印象が強く、ここは上手にアイデンティティをキープしていると思えま す。
外観で気付いたところは、サイドウインドウ前端(一般的な車だとドアミラーがついているあたり)に小さな三角パー ツが付いていること、リヤウイング左右端にも小さなパーツが付いていること(それによって今までCピラーにあった突起物が無くなった)。
これらは、フロントグリルに付与されたグロスブラックのパーツと同じくつやありブラックで処理されており、高級感があります。
VWアウディグループの場合、多くはこれが「樹脂そのまま」になっていますが、ミニではグロスブラック処理されているところは高く評価したいと思います。

そして、リヤフェンダーというかリヤエンドが意外と張り出しており後ろ周りの印象がちょっと変わったこと。
これはR50と並べると顕著だと思いますが、Cピラーからリヤフェンダーへのラインの連続性が薄れ、「ぽっこりと」リヤフェンダーが出ている 形になります(フィアット500はここに連続性があり、これがフィアット500のデザイン的特徴でもある)。
リヤフェンダーについては、おそらくR50→R56へチェンジしたとき同様にトラン クスペース拡大のためだと思われますが、この部分の拡大とも整合性を取るために、テールランプも拡大したのかもしれません。
フロントのヘッドライトも大きくなっているように見え、ドアミラーも前後方向のサイズが拡大したように見えます。 もちろんフロントグリルも大きくなっていますね。
ランプ類やミラー、グリルなど全体的にミニ独特のパーツが大きくなったことにより、さらに「ミニっぽく」なり、ほ かのどの車とも似て いない雰囲気を出せていると思います。
このあたり、ランプ類をより小さく見せようとするシトロエンC4カクタス、フェラーリやランボルギーニなどのスー パーカーとは真逆の手法で、車を表情豊かに見せていますね(ランプ類が小さくなると、逆に車が無機質でメカニカルに見えるように思える)。
車体のサイズアップよりも、こういったパーツのほうがより大きくなったため、相対的に車が「さほど大きくなったよ うに見えない」のかもです。
不思議なのは、R50、R56、F56など代々ミニを個別に見てゆくとそれぞれの世代間での変化がさほど大きいも のに見えないのに、並べて見ると「けっこう変わっている」ということ。
つまり、ぼくの目から見てF56はR56に比べて「けっこう変わっている」と映りますが、それでも「よりミニっぽ い」と感じるわけです。
そう考えると、BMWのデザインチームは「ミニをミニたらしめる要素」が何なのか、を良く理解しているということ なのでしょうね。

そこでよくよく考えると、ぼくはべつに特定のR56が好きなわけではなくて、「ミニ」という車の歴史や、ミニを構成している要素が好きなわけ ですね。
なので、その「ミニを構成する要素」をとことんまで強調した今回のF56は、ぼくにとっては「紛れもないミニ」であり「ミニらしいミニ」と映 り、非常に好ましい変更であると考えています。

ミニは「車」である以前に、「ミニというブランド」である、とぼくは認識しています。
そして、その「ミニらしさ」を維持している限り、どんなに変わろうと、ぼくにとって「ミニはミニ」です。

英国デザインの特徴は「線と円」とは言いますが、今回のミニは(内外装とも)それをよく現していますね。

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