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車高は下げればいいってもんじゃない。ローダウンについて考える

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車高について。ぼくはミニの車高を落としていなかったのですが、それには理由があって、車高を落とすことによってイマイチなルックスになることを懸念しているわけです。通常は車高を落とすと見栄えが向上しますが、ミニのようにフロントウインドウが立っている車の場合、必ずしもセオリー通りにはゆかないことも事実。

ミニの場合、外観をひとつの「塊」として捉えるよりは、ボディの下半分と、ウインドウより上で構成される「上半分」という2つのセクションから成る、と考えた方が良さそうです。

つまり、横から見た時で言えば、全高をAとすれば上半分がB、下半分がC、ということですね。要するに車高を落とすということは、Cを圧縮することであり、言いかえれば、それはAに対するBの比率を上昇させること、ということになります。なので、極度に車高を落としたミニを見ると、ボディの上半分つまり「B」がポッコリと盛り上がって見えて、なんだか思ったように恰好良くならないなあ、と感じることがあると思うのですよね。

実際に車高を落とすと、高さだけではなく、見た目のマスも減りますので、BとCが分離して見える角度、つまりボンネットが目に入らない角度以外では、同様の印象を受けることになります。そんなわけでぼくはミニの車高を落とさないわけです。

では、どうすれば純正状態に比べてルックスを向上させることができるのか?ぼくの意見としましては、タイヤを可能な限り外に出す、ということに尽きると思います。ミニはオーバーフェンダー風の樹脂アーチが装備されていますので、これと一体化したような、サイドウオールがゴツくてデザイン性の高い、16インチあたりのタイヤを組み合わせると「踏ん張った」感じがして良いんじゃないか、と思うのですよね。
扁平タイヤでリムガードが装備されていたりするとフェンダーとのクリアランスがより気になりますので、やはり16インチあたりがベターでしょう。
それでもやはりフェンダーとのクリアランスが気になる場合は、許容範囲内でタイヤ直径を大きくし、大きくした分は車高を下げる、つまりホイールアーチのクリアランスは減るけれど、全高「A」は変わらない、つまりABCの比率は保ったまま、とういうのが良いのではないか、と考えているわけです。

ミニはデザイン上きわめて特殊な部類であり、上に述べたように一般的なセオリーが当てはまらない車であります。
BとCとの差異が少ない、ということ、ウインドウが極端に立っていることがその大きな理由かと思います。同様に昔のセダンなどで極端に車高を落とした場合、同様の現象が起きると認識していますが、それでもセダンの場合は全長が長いのでまだミニよりは「ポッコリ感」が少ないのですよね(ミニ同様の2ボックス形状を持つSUVにおける「リフトアップ」は逆の発想と考えられます)。
そう考えると、ミニは純正の状態でも非常にバランスが取れており、なんとなくいじればいじるほどそのバランスが失われてゆくことが痛感できる車であります。

メーカーにもよりますが、現代ではデザイン技術が非常に発達し、昔に比べると、デザイナーの地位・立場も向上しており、自動車全体を設計する際においても、その影響力が大きくなっています。
また、それを実現するためのシミュレーション技術や製造技術も発展していますので、「デザイナーが頭の中で考えたもの」により近い状態の市販車を作ることが可能になっていると思うのですよね。だからこそ、純正の状態をまず理解する必要がありますし、そこには(昔に比べると)デザイン的必然性の介在する範囲が大きく、デザイナーの意図をくみ取るべきではないか、とぼくは考えるのです。

とりあえず車高を落としてエアロ組めば恰好良くなるはず、というのはあまりに短絡的であ直接的で、先時代的でもあります。そして、その上で、自分のオリジナリティというものを車に加えるべきであり、ショップがすすめるから、とかみんながやってるから、という理由でステレオタイプな改造をすべきではない、とも考えるのです。改造するために車を買うわけではありませんし、その車が好きで購入しているわけですので、その車のことを考えてあげて、その車に合う、もしくは自分がもっともその車に合うと考える(もしくは足りないと考える)個性を付与するのが、車との良い関係ではないか、と思うのですよね。

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