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中国の民主主義と社会主義を考える

2016/12/14

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中国は民主主義ではありません。現在は純然たる社会主義国とも言えませんが、やはり共産主義に変わりはないと思います。
今もところどころに共産主義的思想が残っていて、それはどういったところかというと、「分業」です。国民一人一人に役割が与えられているので、他人に干渉しない、また自分に課せられた役割以外は果たそうとしない、といった傾向が見られます。

ここをこうすればもっと良くなるのではないか、ぼくたち日本人はそうやって物事を前進させようという性質がありますが、中国の人は「自分が与えられた仕事以上のことをしてしまうと、ほかの人の仕事がなくなる」といった考え方をする場合があります。ある意味納得ですね。

そんな中国ですがシステム的に優れている、と思うのが「食」に関する部分です。食べ物の味ではなく、食事情全般です。上記のとおり分業が進んでいますので「食べ物を作る人」は「食べ物を作る専門の人」です。日本でも飲食店ではそうじゃないか、と思われるかもしれません。
しかし、中国の場合は「外食」が基本であり家では料理をあまりせず、はっきりと「作る人」「食べる人」にわかれます。これのメリットは何か?家で料理をする手間がなくなる>キッチンのスペースがほとんどいらない>居住スペースを広く取れる>調理用電化製品、ガスを家庭であまり使わないのでガス、電気が家庭単位で節約でき、国家単位でもエコ>余暇時間が拡大して家族の団欒や消費時間が増える、といったことが挙げられます。

そして、ぼくはもうひとつの点に注目したいと思います。家で料理をしない、ということは生ゴミの各家庭での発生が抑えられ、ムダになる食材が少ない、ということです。
食器を洗う水や洗剤もほとんど必要ありませんし、これはかなりエコですね。
生ゴミは飲食店で発生し、それを飼料に当てれば一種のリサイクルも成立します。
ムダが少ないので、料理も安く提供できて非常にシステマティック、村上龍「5分後の世界」みたいですよね。
もちろんこういった事情はぼくが見たごく一部ですので、現状はことなるかもしれません。しかし共産主義というのはある意味効率的だなあ、と思ったのも事実です。

なお家で料理をあまり作らない性質上、中国では「専業主婦」という概念が無いようです。共産圏なので国民全員が仕事を持ち、家庭での洗濯や育児は夫婦での共同作業、といった概念でしょうか。

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