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ポルシェ博士とヒトラー

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「ポルシェ博士とヒトラー」(折口透著、1988年初版発行)。
様々な観点において、非常に興味深い書籍でした。

タイトルのように単純に「ポルシェ博士とヒトラー」に焦点を当てただけではなく、その生い立ち、成長を追うようにして述べられた、彼らを取り巻く社会環境、さらには自動車をとりまく社会環境や情勢、国同士の中から関係など、じつに幅広い視野で書かれた内容となっています。
話は航空機や建築など異分野におよび、それらについても「ただ」触れるだけではなく、深く掘り下げ検証しているところがこの書籍の奥深さです。アポロ計画の月面車の設計がポルシェによるものであったり、コルビジュがリアエンジン車の提唱者で実際にプロダクション前提のデザインを行った事実についても記述があったり、その他異分野においても著名な人たちの名前やかかわりを本著内で発見できたのも新鮮な驚きでした。
相変わらず、ぼくは何も知らないのだなあ、と再認識した次第ですが、現在まで脈々と続くドイツ車のハイパワー路線(と対極にある大衆のための車)、アメリカ車の考え方やそれぞれの国におけるプロダクション、マーケティング方式など、現在の状況にいたる源流を理解する、また「ポルシェ(車)」よりも、ポルシェ博士の人となりを知るにはとても有意義な書籍であると思います。

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