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ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニの「スポーツカーの定義」を考える

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なんどか記載していますが、ポルシェの考える「スポーツカー」とは、「日常性」であります。これはオフィシャルのコメントですが、ぼくは、その言葉に偽り無し、と思っています。たとえば車体のサイズや地上高もそうですし、燃費、耐久性、整備性、メンテナンスコスト、積載性(とくにボクスターはミドシップレイアウトと言うことを考えると驚異的)、さらにはディーラーの数やそのサービスの質の高さ・均一さ、部品ストックや在庫が無い場合の取り寄せのスピード、が挙げられます。

分解したことのある人であればわかると思いますが、ぼくはとくに整備性、といった部分ではポルシェは非常に秀でていると思っています。かつて軍に車輌を供給した経験からか、信頼性はもちろん修理の迅速さ(交換の容易さ含む)の必要性を重視していると考えられ(戦場では故障や、修理に人と手間を割かれることは命取り)、非常にわかりやすい構造になっているわけです。重整備は無理としても、かんたんな知識と工具があれば、ちょっとしたことはできてしまう、といった場合もあるのですね。

ところがラテン系の車であればそうは行かない、ということを良く聞くわけです。ランボルギーニだと、すでにぼくが実感している範囲では、まずディーラー数が少ないこと、そして部品在庫が少ないこと、そして部品の取り寄せに時間がかかること。すでに納車後に行ういくつかの事柄を前提に純正部品を複数取り寄せていますが、やはり部品在庫が国内無く、本国オーダーになるケースが多いのですね。およそ納期は2-3週間といったところですが、おおよその部品はディーラーにストックしてある、そして無くても翌日には届くポルシェとは勝手が違うわけです(もちろん販売台数も違うので拠点の数も異なりますし、そうそう出るかでないかわからない部品をストックできないという事情は理解できますので不満ではなく、事実として述べているだけです)。もちろんそんなことははじめから理解しているので大した問題ではないのですが、同様にはじめから理解している問題として、維持費が挙げられますね。まずeギアは持って2万キロという話ですし(LP560-4からは少し改善されたという話も)、とくにぼくの場合、ガレージに車を入れるにはハンドルを大きく切って坂をバックで上がる、という負担の大きい環境であり、消耗は比較的早いと思われます。それに加え年一回のブレーキフルード交換、オイル交換、その他点検費用など、以前に試算したとおり、ポルシェ(911)に比べると3倍ほどの費用を見ておかねばなりません。

これはもちろん購入前にわかっていることですので、気に入らなければ買わなければ良いだけの話ですし(消費者にはそれを選択する権利がある)、そもそもメーカーの方針によるものですので、ぼくがどうこう言う問題ではありませんし、それでも購入したということは、ぼくがそれ(メーカーの方針)を理解した、ということでもあります。逆に、いかに車が良くとも、メーカーの方針をぼくが理解することができず、購入に至らなかった車もあるわけです。

フェラーリは、モンテツェーモロ前社長いわく、「手の届かない美女のような存在」だと自社の車を表現していますし、ランボルギーニが「エクスクルーシブ」であることを重要視していることも公にされています。ホンダの考えるスポーツカーは、(最近やや緩和したと感じるものの)イ=レーシングカーの様にも感じられ、日産の考えるスポーツカーは、GT-Rに見られるように(どんな環境でも毎日乗れないと意味がないというメッセージを読み取れ、逆にイタリアンスポーツの非日常性に勝負を挑んでいるように思える)「日常性」を重視したものであり、逆に自動車業界で言うところの「エクスクルーシブ」という点はあまり強調していないように思われますね。

つまるところ、やはり「日常性」を重視するか「非日常性」を重視するか、ブランド戦略としてどちらを求める層をターゲットとするか、ということで必然的に車の性格も変ってくるわけで、そういった意味では、ぼくはメーカーの意図を解釈し比較対象としようとはするけれど、その車について優劣はつけることはできない、と考えるのです。

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