●コラム/近況

「好きな色」はバラバラでも、「色の与える効果」は誰にも同じ。色の及ぼす印象を考える

2016/08/26

LINEで送る
Pocket

IMG_1234

「色」とは不思議なもので、人によって好きな色は異なるものの、色が人に及ぼす効果はほぼ同じ。
相対性と絶対性をあわせもっているとも考えられますが、ここで色の持つ効果を記載してみます(カラーマーケッターのミミ・クーパー、セラピストのアーリーン・マシューズの著書をもとにまとめています)。
なおぼくが好むのは白、黒、赤、黄色、オレンジ。
緑や青を積極的に選ぶことはあまりありません(他に選択肢がないときは除く)。

赤・・・生理的レベルで最も活発な反応を示す色。世界中のどの文化圏においても、白と黒の次に名前がつけられた色、それが赤らしいです。自然界ではイチゴやトマト、ルビー、ガーネット、豊かさをあらわします。また血の色から来る洗礼や心臓、そして炎の色でもあります。愛と怒り、性欲を表現する色でもあります。他では危険や危険に面したときの豪胆さを表現するとも言われます。消防車は赤ですね。赤は大胆に迫る色で、おどおどしたイメージがありません。

オレンジ・・・心拍と脈拍数を増加させる色。オレンジ=スパイシーととられることも多く、その印象のまま挿し色として使用するのが効果的。うまく使いこなせば陽気で快活なイメージになるが、鮮やかな使いすぎると軽率なイメージになる危険性があります。軽率=安っぽいととられることもあり、そのためバーゲンセールの目印として安っぽさを演出するオレンジを使用することも。反面、少し白を加えると落ち着いたイメージになるとのことですので、GT3RSやガルフオレンジが「まんまオレンジ」でないのはそのあたりが理由かもしれません。創造性、型破りを表すことも。

黄色・・・原色の中ではもっとも光を反射する色。イコール明るい、ということでその明るさは人を警戒させ、注意を促します。いちばん人目に付く色なので、学童の帽子や傘にも使われますね。黄色と黒との組み合わせは危険を表し、黄色の紙に黒の文字で印刷すると最も見やすい組み合わせとなることから「イエローページ」は発生したそうです。蜂も黄色と黒ですよね。さらには新しさや予期しないもの、通常ではないもの、といった意味合いを持っています。自然界でいうと太陽、レモン、とうもろこし、サフラン、黄金、小麦畑、その他たくさんあり、「歓迎すべき色、心地よい色」であることも知られます。楽天的、陽気、快活で輝いたイメージですね。しかし一方では落ち着かない色にもなりやすく、使いすぎるとすぐに飽きます。忘れてはならないのは、中世の画家たちがユダに黄色の服を着せた様子を描いたこと。従って「卑怯な、臆病な」というマイナスイメージもあり、「イエロージャーナリズム」という言葉がある様に「無節操な」という意味合いもあるようです。

青・・・ご存知のようにアメリカでは非常に人気があります。心地よく健康的、不変性をあらわし忠誠心・信頼感を表現します(ブルーチップ【優良株】、ブルーリボン【最高の賞】。)自然界ではアイリス、ヒエンソウ、わすれな菊、ヒヤシンス。混ぜる色によっては優雅で格式のあるロイヤルブルー、プロフェッショナルをあらわすネイビーブルー、赤を混ぜると快活で刺激的なコバルトブルーへと変化します。基本的には攻撃的な色ではなく「ブルーな気分」や「ブルース」が示すとおり、向かってくるよりは退く色でもあり、ビジネスの場など「受け入れれてもらいたい」ときにはブルーを使うと良いと言われます。

白・・・色素の無い状態。清潔さ、新しさ、ピュアさ、平和を表現します。そして高級感も。これも青を混ぜてグレッシャーホワイト(氷河)のような冷たい白、黄色を混ぜてキャララホワイトのような安心感のある白へと変化性に富む色です。基本的にネガのないイメージですが「white lie(悪意の無いウソ)」 「white elephant(やっかいもの)」「 white flag of surrender(降伏旗)」といった表現もあります。しかしながらアクセントが無ければ「人工的」「平凡」「安物」「使い捨て」といった印象にもなります。レンタカーがそうですね。ホンダ・タイプRも「赤Hマーク」がなければヒットしなかったでしょう。

黒・・・優雅さ、洗練されたもの、セクシーさ。黒いきちんとした服を着ていればマナーに外れることはないでしょう。セクシーランジェリーが示すように、「危険」なイメージもありますね。また「夜」「死」「魔力」「違法」「権力」「支配」、ブラックメール、ブラックリスト、ブラックマーケットなどタブーではあるが、人を惹きつけてやまないものを表します。たしかにヘビメタのドクロマークなんぞはブラックが似合います。オジー・オズボーンもやはりブラックが似合いますよね。言葉の持つイメージのリサーチ結果では恐怖、怒り、抑うつ感。対立とタブーを破る、といったイメージも併せ持ちます。そのようなイメージから大胆で変わった色と看做されてきましたが、黒を選ぶことで体制に取り込まれない、という強い意志をアピールすることもできます。アート方面のリーダーが好んで着用する色でもあり、「強さと力、趣味の良い洗練されたイメージ」を表現します。

-●コラム/近況