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ランボルギーニ・ガヤルドに見る、ブランド間流用パーツについて

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メーカーによる、異なる車種やブランド間でのパーツ流用について。
ランボルギーニの場合、アウディに併合されてから、アウディとの共通備品・意匠が多くなっています。
ガヤルドであればキーに始まり、ドアミラーのスイッチ、エアコン操作パネル、メーター、ライセンスランプ、室内の各ランプアッシー、ブレーキキャリパー、ローターなど。そもそもエンジンや基本骨格そのものがR8と共通ですね。
アヴェンタドールでもドアのロック/アンロックスイッチ、ルームランプなどはアウディと共通。

ぼくは流用については肯定的であり(そしてあるところでは否定的)、こういった操作系などがアウディと共通である、ということについては妙な安心感を覚えます。

そして、ランボルギーニ間での共通部品となると、これが意外と少ないのですね。
たとえばウインカーもガヤルドとアヴェンタドールでは大きく異なります(ポルシェの場合、スポーツモデル間では共通)。そして、おおかたのメーカーでは車種問わず共通であろうと思われる「給油口のキャップ」ですら、ガヤルドとアヴェンタドールは大きく異なります(アルミ無垢、という点は共通であるのに)。
内装においてはパドルシフトやドアハンドル、各種スイッチなど、見る限り共通部品は無いようですね(かろうじてドアミラーの操作スイッチにその面影があるか、というくらい)。外側では、サイドブレーキのキャリパーが共通っぽいですね。

ランボルギーニの場合は車種が少ない上にモデルライフが長く、しかしアウディは頻繁に新モデルを出して来ます。
そのため、設計した時期によってアウディから流用するパーツが異なるために、アヴェンタドールとガヤルドでは(もろアウディというような)共通パーツが少ないのだと思いますが、先に挙げたウインカー、給油口キャップについてはランボルギーニ固有のものであり、とくにガヤルドとアヴェンタドールは同様のデザイン言語を用いていますので、この部分などは(コスト最適化のため)共有しても良さそうなのに(希望ではなく、工業製品的に)、と思うわけです。
とくにランボルギーニの生産台数からすると、車種ごとに固有のウインカーを設計・製造すると、それはかなり高価にならざるを得ないわけです。

しかし、もしかするとそこなランボルギーニの「こだわり」であり、ある部分において「そのモデル固有の、そしてそのためにデザインされたものでなくてはならない」と考えており、完璧を期すためにモデルごとに違うパーツをしようしているのかもしれませんね。
また、さかのぼれば2004年にガヤルドが登場したとき、現在のデザイン言語は確立されていなかったわけで、その意味では現在の、そして最新のランボルギーニ車にはふさわしくない、と考えているのかもしれません。

いずれにせよ車の性格上、「エクスクルーシブでなくてはならない」ことは間違いが無いと考えられます。
そのためには共有化してコストを下げるよりも、たとえ高くなったとしてもデザインを重視したいという考え方があるのだと思われます。
そして結果としてコストが高くなった(車両価格が高くなった)としても、ランボルギーニの目的が達成されるのであれば、それは顧客の満足という形でペイできるものとも思われます。
ランボルギーニを求める顧客自体、安価で速い車を求めているわけではなく、非現実性や非日常性を求めていると考えられ、そのためには「唯一無二(アヴェンタドール発表時の言葉を借りれば”唯一無比”)」の存在であることを車に求めているのではないか、とぼくは考えているからです。

ぼく自身「流用には肯定的でありながらも否定的」という矛盾した要素を内包するのは、「信頼性と非現実性」という相反する要素を求めているからであり、たとえばスイッチなど信頼性を向上させるためのパーツは流用すべきであると(しかしインターフェースは変えて欲しい)考えますが、見た目で流用と分かるパーツは、(コストダウンという企業活動上の)日常性を感じさせることでその車の価値を下げ、ひいては芸術性をも下げることになりかねず、それはちょっと勘弁して欲しい、という私的な考え方を持っているためであります。

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