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中国GDP成長率が鈍化。本当に中国は停滞しているのかを考える

2017/02/14

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中国の経済が減速、と発表に。
これは中国国家統計局が発表した2016年のGDP成長率が6.7%となり、26年ぶりに低水準となった、というもの。
ただ、これをもって中国の経済が減速とは言い切れない、とぼくは思うのですね。

というのも「これまで成長を続けてきた」ということは「前年の記録を更新した」ということになり、その記録をさらに更新すると「前年の倍の成長」ということにもなります。
よって、成長率が鈍ったからといって「成長していない」とは言えないわけですね。

ここでちょっと試算してみましょう。
たとえば1年めを「100」とすると。

1年目・・・100
2年目・・・成長率10%だと110
3年目・・・成長率10%だと121
4年目・・・成長率10%だと133
5年目・・・成長率10%だと146
6年目・・・成長率10%だと170
7年目・・・成長率10%だと187
8年目・・・成長率10%だと206

つまり、毎年10%成長した場合、8年目では「最初の2倍」になっているのですね。
毎年の成長率は、「その前の年に比べて成長した数字」をもとに算出されることになりますが、そのために成長率が前年を下回ったとしても「マイナスになったわけではない」ということです。

つまりベース効果を考える必要があるということで、これまでずっと成長してきた中国の成長が6.7%になったからといって、26年ぶりの低水準になったからといって「成長していない」とは断じることができない、ということに。

要はこれが数字のマジックということになりますが、メディアは一つの側面のみから「報道したいように(中国をディスりたい)」報道するので、ぼくらはつねに平均的な視点を持たねばならないわけですね。

よって対中投資においては、これくらいの成長率が鈍ったくらいでは「問題ない」とぼくは考えていて、ここで過剰に反応して中国から資金を引き上げるのは得策ではない(偏向報道によって世間は中国の成長がマイナスになった的印象を持っているので、もしくはそれを利用して逆に張るか)、と考えています。

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