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「ハクソー・リッジ」を観てきた。「死に方」と「信念を持った生き方」の対比が光る一本

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メル。ギブソン監督作、アカデミー賞2部門(録音/編集賞)受賞で話題の「ハクソーリッジ」。
「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリューガーフィールド主演、沖縄・前田高地での戦闘を描いた作品です。
自らの信念に基づき「武器を持たず」に戦争に参加し(武器を持たないと主張したことで仲間からは臆病者扱いされひどいリンチを受ける)、しかし三日間の戦闘において75名の命を救ったデズモンド・ドス氏の半生を映画化したもの。

戦争映画を描いたものとしては数あれど、「死に方」が最もリアルとも言える作品で、改めて戦争の恐ろしさを認識させてくれる作品でもありますね。
なお戦争映画のお約束「鬼軍曹」も登場(フルメタル・ジャケットのハートマン軍曹に敵わないまでもヴィンス・ヴォーンが”なかなか”の好演を見せている)。

同じように戦争の悲惨さを見せたものとしては「フルメタル・ジャケット」のほか「ハンバーガー・ヒル」「プラトーン」「プライベート・ライアン」「フューリー」等あるものの、とにかく上で述べたように死に方がリアル。

さっきまで生きていた戦友が頭を撃ち抜かれて言葉を発する間も無く死人となる様子や、砲撃によって一瞬で肉塊となるシーンも(”死に方のリアルさ”という点では「フューリー」もかなり高く評価できる)。
そういったシーンがあるからこそ「殺さずに助ける」ため戦争に参加したデズモンドの行動が引き立つわけですが、なんせ監督は人種差別や宗教差別で有名なメル・ギブソン。
映画には黒人が登場しないのは当然ですが(クリント・イーストウッド監督作でも同様の指摘がなされた)、日本人の描写があまり印象の良いものではなく、全編通してキリスト教色が強いのも確か。

ただ、ぼくら日本人はもともと宗教への関心も薄く、かつ民族主義が強いわけでもないので、そこは「フーン」で流せ、単純に「一人の男が信念を貫く様」を楽しめると思います。

なお、いわゆる「名作」というものは映画が始まって5秒くらいで「名作」とわかるものですが(同じように一瞬で名作だと判断できるのは「トゥルー・グリット」)、これも始まって早々に「これはイケる」と感じさせてくれる一本でもありますね。

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