トップページ






●その他自動車関係(日本車)

トヨタが安価な「省ネオジム耐熱磁石」の開発に成功、と発表。これでEVも少しは安くなる?

| トヨタがEV時代に向けて安価な磁石の開発に成功 |

トヨタがEVに欠かせない「モーター」に使用する磁石について、レアアースであるネオジウムを使用しない磁石「「省ネオジム耐熱磁石」を開発した、と発表。
ネオジウムは磁石が高価になってしまう理由の一つとされていますが、この理由を一つ取り除くことで、より安価にEVを製造できるようになった、ということですね。

トヨタからのプレスリリースはこちら

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、今後急速な拡大が予想される電動車に搭載される高出力モーターなど様々なモーターに使用されるネオジム磁石において、レアアース※1(希土類元素)であるネオジムの使用量を削減したうえで、高温環境でも使用可能な性能を確保した、世界初※2の新型磁石「省ネオジム耐熱磁石」を開発しました。

新開発の磁石は、高耐熱ネオジム磁石に必要なレアアースの中でも希少なレアメタル※3(希少金属)に分類されるテルビウム(Tb)やディスプロシウム(Dy)を使わないだけでなく、ネオジムの一部を、レアアースの中でも安価で豊富なランタン(La)とセリウム(Ce)に置き換えることでネオジム使用量も削減したものです。
しかし、ネオジムは、強力な磁力と耐熱性を保持する上で、大きな役割を占めており、単にネオジム使用量を削減しランタンとセリウムに置き換えただけでは、モーターの性能低下につながります。そこで、ランタンとセリウムに置き換えても、磁力・耐熱性の悪化を抑制できる新技術の採用により、ネオジムを最大50%削減しても、従来のネオジム磁石と同等レベルの耐熱性能を持つ磁石を開発することができました。

この新型磁石は、自動車やロボットなど様々な分野でのモーター使用の拡大と貴重なレアア-ス資源の需給バランスを保つのに役立つことが期待されます。今後は、自動車やロボットなど様々な用途のモーターへの早期採用を目指し、さらなる高性能化や商品への適用評価とともに量産技術の開発も進めていきます。
モーター・インバーター・バッテリーなどの要素技術の開発は、将来を見越した地道な研究・開発ではありますが、トヨタは電動車に必要不可欠な重要な技術と位置づけており、それぞれの領域で着々と進め、今後の電動車普及に向けた基盤整備に着実に取り組んでいきます。

「省ネオジム耐熱磁石」開発の背景
自動車用モーターなどに採用される磁石は、高温でも磁力を高く保つことが重要になります。このために、磁石で使用する元素の内、レアアースが約30%使われています。強力なネオジム磁石を自動車用途など高温で使用するには、テルビウムやディスプロシウムを添加することにより、高温でも保磁力(磁力を保つ力)が高くなるようにしています。
しかし、テルビウムやディスプロシウムは希少で高価であり、地政学的なリスクの高い金属であるため、これらを使わない磁石の開発は、これまで多く取り組まれ成果が上がってきています。
一方、レアアースの中で比較的産出量が多いネオジムは、今後のハイブリッド車、電気自動車などの電動車の普及を想定すると不足することが懸念されているにもかかわらず、その取り組みが少ないのが現状です。
そこでトヨタは、この課題を克服するためにテルビウムやディスプロシウムを使わないだけでなく、ネオジムの代わりに豊富で安価なレアアースであるランタンとセリウムを使用することでネオジムの使用量を削減しながらも、高い耐熱性を維持し、磁力の低下を最小限にすることができる技術の開発に取り組んできました。

プレスリリース全文はこちら

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-●その他自動車関係(日本車)
-, , ,